Page-78~Kaori's New Teeth
とある日の朝、会社が休みの香織は、
のんびりと歯を磨いていたのである。
そして、口をすすいで前歯を見ていると、
無機質で何となく平面的な感じがするのは
現在治療中の仮歯である。
真っ白い歯ではあるものの、形や質感は、
いかにも間に合わせという感じだわ。
以前、メタルボンドの差し歯を入れていた香織は、
ちゃんとした人工歯が入れば、キレイになることは、
よく分かっているのである。
しかし、今回受けた治療で香織は、差し歯を入れて
治療してあった歯が、こんなにも虫歯になりやすいなんて、
以前の治療で前歯は大きく削られていたものの、
神経はそのまま残し、セラミックと金属で作られている
人工歯をすっぽりと被せてしまうことで、弱くなった歯を
保護できると思っていたのであった。
しかし、香織が気がつかない間に、虫歯の細菌は、
人工歯の内側へ入り込み、大きく削られている香織の
天然歯を直撃していたのであった。
弱くなっている天然歯は、とても虫歯になりやすいわ。
抵抗力もなく、あっという間に虫歯は広がり、残してあった
神経さえも、虫歯に侵され激痛に悩まされたのである。
今回の治療で上顎前歯の神経は全部抜かれたわ。
当然、痛みは無くなっていたものの、更に大きく削られ、
金属の土台が入れられている香織の前歯は、今まで以上に
弱くなり、まるで松葉つえを使って歩いているようなものかも?
ふとそんな感じに思えていたのである。
以前の治療でも将来的には、差し歯をやり直すことは
いつかは来るのかしら?そう覚悟はしていたものの、
その時期がこんなに早いなんて・・・ 香織は思ってもいなかった。
支度を整え外出した香織が、歯科医院のドアを開けると
いよいよ今日、新しい歯が入るのね、そう思いながら待合室に
入っていったのである。
そして暫く待たされると、香織が呼ばれ診療室へ入ってゆく。
エプロンをかけられていると、女性の衛生士は、石膏模型に
付けられている新しい香織の前歯をテーブルへ置いていたのであった。
先生はカルテを見ると、香織の仮歯を取り外していたのであった。
器具を使い、丁寧に仮歯を取り外してゆくと、しっかりと入れられている
メタルコアーが光っている状態である。
香織の前歯の土台の部分を、きれいに磨き上げてゆく。
以前は、土台だけの状態では、歯を磨いていても、歯が
しみるような感触があったわ。
しかし、神経を抜いている香織の前歯は、そんな感覚もなく、
何もしみるようなことは無かったのである。
先生は石膏模型から新しい人工歯を取り外すと、
キレイに磨いていた。そして磨き上げられた人工歯を
香織に見せながら説明を始める。
今回の差し歯は、6本の歯が連結された状態である。
表からは真っ白い歯に見えるものの、裏側はかなりの
部分が金属で補強がされ、意外と金属部分の多い事が
香織にも分かっていたのである。
先生は、香織の口元へ人工歯を入れると、金属の土台に
あわせて試着を行ってゆく。
カチャっと合わせるとそのまま、ギュっと差し込むように
装着してから、噛みあわせのチェックを始めていたのである。
噛みあわせは問題ない状態であった、後は慣れだな。
先生はふとそう感じると、一度人工歯を取り外し
再びしっかりと固定していたのである。
その後、しばらく噛み締めていてください。
そう説明され香織は、入れたばかりの新しい人工歯の
感触を感じながらそのまま数分間、噛み締めていた。
数分後、衛生士の女性は、香織の口元を確認すると
キレイに人工歯を磨きあげていたのである。
入れたばかりの差し歯はキレイだわ。
衛生士の女性もそう感じる連結差し歯は、
表面は見た目にも比較的自然に見えていたのである。
しかし、裏側はギラギラと金属で補強された部分が目立つわ。
これは仕方が無いわ。
そして、香織に鏡を手渡すと、香織は入れたばかりの
前歯を眺めていたのである。 結構違和感のある歯に感じていたものの、
見た目はこんなに自然なの?
逆に少し驚いたような感じの香織である。
今まで仮歯を使っていたからかしら?
何となく、噛みあわせも少し変な感じがするんだけど・・・
そう思っていると先生からも、そういうものであることを
説明されていたのであった。
暫くすればきっと慣れるわ。
そして、すでに差し歯にしてしまった私の前歯は
一生 人工歯を使わないと噛む事すら出来ない状態なのね。
大きな治療という代償があったものの、痛みの全く無い
美しい歯を手に入れたことになるのかしら?
でも先生は、今度は虫歯になっても痛みはありませんから
気をつけてください。そう言われていたわ
そして、痛みが無くてもドンドン虫歯は進行し、
もし気がつくのが遅くなれば、抜歯になってしまうことすらある。
そんな事を言われていたのであった。
そんな香織は、治療を終えると歯科医院を後にしていたのであった。
のんびりと歯を磨いていたのである。
そして、口をすすいで前歯を見ていると、
無機質で何となく平面的な感じがするのは
現在治療中の仮歯である。
真っ白い歯ではあるものの、形や質感は、
いかにも間に合わせという感じだわ。
以前、メタルボンドの差し歯を入れていた香織は、
ちゃんとした人工歯が入れば、キレイになることは、
よく分かっているのである。
しかし、今回受けた治療で香織は、差し歯を入れて
治療してあった歯が、こんなにも虫歯になりやすいなんて、
以前の治療で前歯は大きく削られていたものの、
神経はそのまま残し、セラミックと金属で作られている
人工歯をすっぽりと被せてしまうことで、弱くなった歯を
保護できると思っていたのであった。
しかし、香織が気がつかない間に、虫歯の細菌は、
人工歯の内側へ入り込み、大きく削られている香織の
天然歯を直撃していたのであった。
弱くなっている天然歯は、とても虫歯になりやすいわ。
抵抗力もなく、あっという間に虫歯は広がり、残してあった
神経さえも、虫歯に侵され激痛に悩まされたのである。
今回の治療で上顎前歯の神経は全部抜かれたわ。
当然、痛みは無くなっていたものの、更に大きく削られ、
金属の土台が入れられている香織の前歯は、今まで以上に
弱くなり、まるで松葉つえを使って歩いているようなものかも?
ふとそんな感じに思えていたのである。
以前の治療でも将来的には、差し歯をやり直すことは
いつかは来るのかしら?そう覚悟はしていたものの、
その時期がこんなに早いなんて・・・ 香織は思ってもいなかった。
支度を整え外出した香織が、歯科医院のドアを開けると
いよいよ今日、新しい歯が入るのね、そう思いながら待合室に
入っていったのである。
そして暫く待たされると、香織が呼ばれ診療室へ入ってゆく。
エプロンをかけられていると、女性の衛生士は、石膏模型に
付けられている新しい香織の前歯をテーブルへ置いていたのであった。
先生はカルテを見ると、香織の仮歯を取り外していたのであった。
器具を使い、丁寧に仮歯を取り外してゆくと、しっかりと入れられている
メタルコアーが光っている状態である。
香織の前歯の土台の部分を、きれいに磨き上げてゆく。
以前は、土台だけの状態では、歯を磨いていても、歯が
しみるような感触があったわ。
しかし、神経を抜いている香織の前歯は、そんな感覚もなく、
何もしみるようなことは無かったのである。
先生は石膏模型から新しい人工歯を取り外すと、
キレイに磨いていた。そして磨き上げられた人工歯を
香織に見せながら説明を始める。
今回の差し歯は、6本の歯が連結された状態である。
表からは真っ白い歯に見えるものの、裏側はかなりの
部分が金属で補強がされ、意外と金属部分の多い事が
香織にも分かっていたのである。
先生は、香織の口元へ人工歯を入れると、金属の土台に
あわせて試着を行ってゆく。
カチャっと合わせるとそのまま、ギュっと差し込むように
装着してから、噛みあわせのチェックを始めていたのである。
噛みあわせは問題ない状態であった、後は慣れだな。
先生はふとそう感じると、一度人工歯を取り外し
再びしっかりと固定していたのである。
その後、しばらく噛み締めていてください。
そう説明され香織は、入れたばかりの新しい人工歯の
感触を感じながらそのまま数分間、噛み締めていた。
数分後、衛生士の女性は、香織の口元を確認すると
キレイに人工歯を磨きあげていたのである。
入れたばかりの差し歯はキレイだわ。
衛生士の女性もそう感じる連結差し歯は、
表面は見た目にも比較的自然に見えていたのである。
しかし、裏側はギラギラと金属で補強された部分が目立つわ。
これは仕方が無いわ。
そして、香織に鏡を手渡すと、香織は入れたばかりの
前歯を眺めていたのである。 結構違和感のある歯に感じていたものの、
見た目はこんなに自然なの?
逆に少し驚いたような感じの香織である。
今まで仮歯を使っていたからかしら?
何となく、噛みあわせも少し変な感じがするんだけど・・・
そう思っていると先生からも、そういうものであることを
説明されていたのであった。
暫くすればきっと慣れるわ。
そして、すでに差し歯にしてしまった私の前歯は
一生 人工歯を使わないと噛む事すら出来ない状態なのね。
大きな治療という代償があったものの、痛みの全く無い
美しい歯を手に入れたことになるのかしら?
でも先生は、今度は虫歯になっても痛みはありませんから
気をつけてください。そう言われていたわ
そして、痛みが無くてもドンドン虫歯は進行し、
もし気がつくのが遅くなれば、抜歯になってしまうことすらある。
そんな事を言われていたのであった。
そんな香織は、治療を終えると歯科医院を後にしていたのであった。
# by teethtif | 2008-09-02 23:35

